【こんな症例も治りますシリーズ 781】 『 セカンドオピニオン診療: 猫ちゃんの なかなか治らない皮膚病 』も適切な診断と治療で治します

↑ 上のイラストは、猫ちゃんのアレルギーが起きた時の『 皮膚症状の分布図 』です。
 
■ 左は、ノミアレルギー症状

■ 中央は、食事性アレルギー症状

■ 右は、環境アレルギー症状 です。

 

参照サイト:

https://00m.in/eaGma

 

 

猫 ミックス猫 12歳 オス (去勢手術済み)

 

 

【 以前から皮膚に痒みがあり、舐めて毛が脱毛して近医で治療をしたが良くならない 】との事で来院されました。

 

 

 

 

◆◆ 皮膚の検査をしてみると細菌が過剰に増殖していることが分かりましたので、抗菌薬の処方を行うと同時に、他院で治らなかった難治性の皮膚疾患のため細菌の培養検査も同時に行いました。

 

 

 

 

■ また、飼い主様にお話しをお伺いしたところ、フードを変更してから皮膚の痒みが出て嘔吐していることでしたので、アレルギーの出づらいフードへ変更しました。

 

 

 

 

■ 培養検査では増殖している細菌は多剤抗生物質の耐性菌ではなく、フードを変更して2週間ほど経過すると痒みがおさまり、脱毛箇所の毛が生え始めましたことから『 食物アレルギー 』による皮膚炎と診断しました。

 

 

 

 

 

 

◆◆ 猫の食物アレルギーは主に食物に含まれるタンパク質に免疫細胞が過剰に反応してしまうことで、嘔吐や下痢などの症状のほかに皮膚の痒みや脱毛、発赤などの皮膚症状が見られます。

 

 

 

■ 消化器症状がある、季節に関係のない皮膚症状がある猫ちゃんは、食物アレルギーの可能性もありますので早めに相談下さい。

 

 

 

 

 

◆◆ 猫の皮膚病は、限られた種類の原因が多いのですが、逆に他院での治療で治りにくい皮膚病症例は、正しい診断ルールに従って分析すると、『 正診率が高い 診断 』が出来ることが多いです。

 

 

 

■ 治りにくい皮膚病でお悩みの方は、お声掛けください。

 

 

 

 

 

獣医師 長谷川哲英

 

 

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